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生成AIで検索上位表示される記事を作成する手順と著作権について

生成AIで検索上位表示される記事を作成する手順と著作権について

近年、ブログ・アフィリエイトサイト運営やウェブマーケティングにおいて、生成AIの活用が注目されています。特にGoogleが開発した高性能なAIモデルであるGeminiは、その自然な文章生成能力と多様な情報処理能力により、質の高い記事作成に大きく貢献します。ただし、AIを利用した記事作成には、その手順を理解することだけでなく、著作権という重要な側面も考慮する必要があります。

GeminiとChatGPT、どちらがいいの?
結論から言うと、無料プランでブログ・サイト運営に使用するならGemiiをおすすめします。正直文章の質はそんなに変わりませんし、なによりChatGPTは出力可能な文字数が2,000文字程度と制限されており、記事作成においては使い勝手が悪いためです。

本講座では、Geminiを最大限に活用し、検索エンジンの上位表示を目指すための具体的な記事作成手順と、AI生成コンテンツにおける著作権の考え方について、詳しく解説します。

本講座は下記ロードマップ「STEP6:記事一覧表を作成する」対象講座です

講座 目次

検索上位表示を狙う記事作成の基礎知識

検索上位表示を狙う記事作成の基礎知識

AIを活用する前に、検索エンジンの仕組みと、どのような記事が上位表示されやすいのかという基礎知識を理解しておくことが不可欠です。

検索エンジンが評価する記事とは

Googleなどの検索エンジンは、ユーザーにとって最も価値のある情報を提供している記事を上位に表示しようとします。具体的には、以下の要素が重要視されます。

  • ユーザーの検索意図に合致しているか(検索意図の理解: ユーザーが知りたい情報を的確に提供できているか。
  • 網羅性と深さ: 特定のテーマについて、必要な情報が漏れなく、かつ深く掘り下げて解説されているか。
  • 独自性と信頼性: 他の記事にはない独自の視点や情報、そして情報の正確性や出典の明記など、信頼できる情報源に基づいているか。
  • E-E-A-T(経験、専門知識、権威性、信頼性): 記事の著者やサイトが、その分野における専門性や権威性を持ち、信頼できる存在であるか。Googleの検索品質評価ガイドラインで特に重要視されている要素です。
  • 読みやすさ: 適切な見出し、箇条書き、画像などを活用し、ユーザーがストレスなく読み進められるか。
  • 表示速度とモバイルフレンドリー: サイトの読み込み速度が速く、スマートフォンなどのモバイル端末でも快適に閲覧できるか。

これらの要素を踏まえ、Geminiを効果的に活用することで、より検索上位表示を狙える記事を作成できるようになります。

生成AI(Gemini)を活用した記事作成の具体的手順

Geminiは、単に文章を生成するだけでなく、アイデア出しから構成、そして推敲に至るまで、記事作成のあらゆる段階で強力なサポートを提供します。

ステップ1: 対策キーワード一覧表の作成

まずはじめにすべきことは、サイトのコンセプトやマネタイズ(収益を得る)ためのターゲットに刺さる対策キーワードの一覧表を作成することです。
この作業をおこなうことで、サイト全体が集客すべきターゲットの選定や、効率の用意運用を行うことができます。方法詳細は以下講座にて解説していますので、まだ一覧表を作成していない方は、参考にしてください。

ステップ2: 記事案の作成(プロンプトエンジニアリングの重要性)

検索意図が明確になったら、それを満たす記事の構成案を作成します。ここでGeminiに適切な指示(プロンプト)を与えることが、質の高い記事生成の鍵となります。

Geminiへの具体的な指示出し(プロンプト例)

Geminiへの具体的な指示出し(プロンプト例)

Geminiに構成案を作成させる際には、以下の要素を盛り込むと効果的です。

  • タイトル案:【重要】記事タイトルはAIに任せるのではなく、実際に対策キーワードを検索してみて上位に入っているタイトルを参考にして作成しましょう。(35文字以内程度)
  • 対策キーワード: 上記対策キーワード一覧表で作成済のキーワード
  • ターゲット読者層: 上記キーワードで狙っている読者
  • 記事の目的: 記事を読んでどうなってもらいたいか(収益記事なら○○を購入してもらいたい)
  • 盛り込むべき要素: キーワードを検討した人の課題を解決する要素
  • 文字数目安: 「3000文字以上8000文字以下」※最低3,000文字を目安にしよう
  • 記事のトーン&マナー: 明るい、真面目、砕けたなど文章全体のトーンやマナーの指定
  • 競合記事のURL(任意): サイト名

実際の指示文例は以下を参考にしてみてください。

プロンプト例:
あなたは一流のウェブマーケターです。以下の情報に基づき、記事を作成してください。 

タイトル案: 推し活グッズの魅せる収納術!アイディア5選
ターゲットキーワード: グッズ 置き場所 ない
読者層: 推し活している女性で、グッズが部屋に溢れている
記事の目的: 推し活グッズを綺麗に魅せる収納方法を知ってもらったうえで、不要なグッズは買取してもらうとお得であると知ってもらう。
文字数目安: 各セクションで詳細に記述し、全体で4000文字以上8000文字以下を目指す。
トーン: 親しみやすく、読みやすい。
追加情報: 見出しはH2、H3、H4の階層構造で記述すること。必要に応じて表や引用データの記載箇所も提案すること。

ステップ3: ワードプレスで文章を登録、校正、画像やスラッグなどを設定して公開

記事コンテンツが完成したら、ワードプレスの管理画面から登録していきましょう。

STEP
ワードプレス管理画面にログインし、「投稿」→「投稿を追加」をクリック
ワードプレス管理画面にログインし、「投稿」→「投稿を追加」をクリック

まずはワードプレスにログインし、投稿画面を開きましょう。

STEP
タイトルと本文をGeminiからコピーペーストして入力
タイトルと本文をGeminiからコピーペーストして入力
STEP
文章の校正(誤字脱字やファクトチェック、独自要素追加など)を行う
文章の校正(誤字脱字やファクトチェック、独自要素追加など)を行う

Geminiが生成した文章は必ず人間の目でファクトチェックを行い、足りないところやおかしい箇所を加筆修正します。また、全体を通じて読者視点にたって修正を行いましょう。

  • 情報の正確性: 統計データや専門用語など、誤りがないか必ず確認します。必要であれば、信頼できる情報源(公的機関のサイト、専門家の論文など)を参照します。
  • オリジナリティの付与: Geminiが生成する文章は、既存の情報を学習して生成されるため、どうしても似たような表現になりがちです。あなたの独自の視点、経験、具体例などを加えることで、記事にオリジナリティと深みが増します。
  • 表現の調整: ターゲット読者層に合わせた言葉遣い、トーン&マナーの調整を行います。より分かりやすく、親しみやすい表現に変更するなどの工夫も重要です。
  • SEO要素の確認: ターゲットキーワードや関連キーワードが自然な形で盛り込まれているか、キーワードの詰め込みすぎ(キーワードスタッフィング)になっていないかを確認します。
STEP
SEO用の設定(タイトル、ディスクリプション、キーワード)を入力
SEO用の設定(タイトル、ディスクリプション、キーワード)を入力
タイトル、ディスクリプション、キーワード

本サイトで一から講座を学んでいる方はすでに導入済だと思いますが、SEO用のプラグイン「SEO SIMPLE PACK」などをお使いの場合、上記画像のように設定しておきましょう。
※プラグインを入れておらず、入力する場所がない場合は無視するか、下記講座を参考にしてプラグインを入れましょう。

現在のSEOではタイトルタグなどは設定していなくてもGoogle側が勝手に認識してくれますが、設定していてもマイナスはありませんし、特にディスクリプションは設定しないとおかしな表現をされることがあるので、面倒ではありますが入れておきましょう。

STEP
ミリキャンバスで記事のアイキャッチ画像や、本文内に挿入する画像を作成
ミリキャンバスで記事のアイキャッチ画像や、本文内に挿入する画像を作成

無料で使えるデザインツール【MiriCanvas】(ミリキャンバス)を使用して、記事用のアイキャッチ画像や本文内に挿入する画像を作成します。(本文が文章ばかりだと読者が離脱してしまうため、平均4.5個の文章と関連した画像を使用することをおすすめします)

STEP
スラッグ、カテゴリーを設定して記事を公開(または予約投稿)
スラッグ、カテゴリーを設定して記事を公開(または予約投稿)

ワードプレス管理画面水際の「投稿タブ内」にある「スラッグ」、「カテゴリー」を設定、公開(または予約投稿)して完了です。

スラッグってなんでもいいの?
特に決まったルールはありませんが、可能であれば対策キーワードの英語を小文字で設定しておきましょう。
(URLから何の記事であるのか想像できるため。また、ひらながは記号などに変換されてURLが長くなるため、おすすめしません。)

STEP
ブログ・サイトを非公開にしている方は公開設定を忘れないように
ワードプレスの表示設定(検索エンジンで表示されないようにする)

ブログ・サイトを作成したばかりではじめて記事を公開する場合、ワードプレスの表示設定で「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れていないか念のため確認しよう。
もしチェックが入っている方は、必ずチェックを外して「変更を保存」をクリックしてください。
(せっかく記事を公開しても、インデックスされないといつまで経ってもGoogle検索で表示されません)

AI生成コンテンツと著作権について

AI生成コンテンツと著作権について

AIが生成したコンテンツを利用する際、最も懸念されるのが著作権の問題です。現状、AI生成コンテンツの著作権に関する明確な法整備は発展途上にありますが、基本的な考え方を理解しておくことが重要です。

著作権の基本的な考え方

著作権とは、思想または感情を創作的に表現したものであり、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するものを保護する権利です(著作権法第2条第1項)。

現在の日本の著作権法では、「人間の創作物」が著作権保護の対象となります。このため、AIが完全に自律的に生成した文章や画像は、現時点では著作権の対象とはなりにくいという見解が一般的です。

AI生成コンテンツにおける著作権の課題

3-1. AIの学習データと著作権

AIが文章を生成する際、膨大な既存のテキストデータを学習しています。この学習データに著作権保護されたコンテンツが含まれている場合、AIが生成した文章が既存の著作物に酷似する、あるいは「翻案(ほんあん)」とみなされる可能性があります。

  • 翻案とは: 既存の著作物を基にして、新たな著作物を創作する行為を指します。元の著作物の本質的な特徴を維持しつつ、別の表現形式で表現することです。翻案には原著作者の許諾が必要です。

Geminiが生成した文章が、たまたま既存の著作物に似てしまった場合、意図せず著作権侵害となってしまうリスクもゼロではありません。

3-2. 人間の「創作的寄与」の有無

AI生成コンテンツに著作権が認められるかどうかの判断基準となるのは、そのコンテンツに人間の「創作的寄与」がどれだけあるかという点です。

  • 著作権が発生する可能性:
    • AIに与えるプロンプト(指示)が非常に独創的で、そのプロンプト自体に創作性があると認められる場合。
    • AIが生成した文章を、人間が大幅に加筆修正、構成変更、独自の視点や情報追加などを行い、人間の創作性が明確に付与されている場合。

現在のところ、AIが生成した文章をそのまま使用しただけでは、著作権が認められる可能性は低いと考えられます。しかし、人間が主体的にAIを「道具」として利用し、独自のアイデアや表現を加えることで、その最終的な成果物に人間の著作権が認められる可能性は高まります。

著作権侵害のリスクを避けるための対策

著作権侵害のリスクを避けるための対策

AI生成コンテンツを利用する際は、以下の点に注意し、著作権侵害のリスクを最小限に抑えるように努めましょう。

3-3. ファクトチェックと独自情報の追加

AIが生成した情報が、既存の著作物からの流用ではないか、あるいは誤った情報ではないかを必ずファクトチェックします。加えて、自身の専門知識や経験に基づく独自の視点や情報を積極的に加えることで、オリジナリティを高め、著作権侵害のリスクを低減できます。

3-4. 生成元のAI利用規約の確認

各AIサービスの利用規約を必ず確認し、生成されたコンテンツの商用利用や著作権に関する規定を理解しておくことが重要です。GoogleのGemini(Bard)の場合、利用規約(https://policies.google.com/terms?hl=ja)では、生成されたコンテンツの利用について言及されていますが、著作権の帰属については明記されていません。しかし、一般的なAIの利用規約では、生成されたコンテンツの著作権はユーザーに帰属する、あるいはユーザーが自由に利用できるとされていることが多いです。

生成AIの記事作成に関するよくある質問(FAQ)

Geminiで生成した記事はGoogle検索で上位表示されますか?

はい、適切にGeminiを利用して作成された記事であれば、Google検索で上位表示される可能性は十分にあります。重要なのは、Geminiが生成した文章をそのまま公開するのではなく、人間の手によるファクトチェック、独自情報の追加、構成の調整、読みやすさの向上といった人間のクリエイティビティと編集力を加えることです。Googleは「人間に役立つコンテンツ」を評価するため、AIの能力と人間の知恵を融合させることが成功の鍵となります。

AIで記事を作成すると、Googleからペナルティを受けますか?

Googleは、コンテンツがどのように作成されたか(人間が書いたか、AIが書いたか)ではなく、コンテンツの品質とユーザーへの価値を重視しています。Googleのジョン・ミューラー氏は、AIが生成したコンテンツについて「スパムと見なされるものはスパム」と述べています。つまり、AIを使って低品質なコンテンツを大量生産したり、読者を欺くような行為をしたりしない限り、AIを利用したからといって直ちにペナルティを受けるわけではありません。

AIが生成した文章のコピペチェックは必要ですか?

文章のチェックと修正は必須です。 AIは学習データから文章を生成するため、既存のコンテンツに類似した表現を生成してしまう可能性があります。意図しない著作権侵害や、重複コンテンツとみなされるリスクを避けるためにも、公開前にはコピペチェックツール(例: CopyContentDetectorなど)を利用して、オリジナリティを確保することをおすすめします。

次の講座はこちらです

本日の講座 まとめ

本講座では、生成AIであるGeminiを活用して検索上位表示される記事を作成する手順と、AI生成コンテンツにおける著作権について深く掘り下げて解説しました。

  • Geminiは強力なツール: アイデア出しから構成、執筆、推敲まで、記事作成のあらゆる段階で活用できます。
  • SEOの基礎は不可欠: AIを活用するにしても、キーワード選定、検索意図の分析、E-E-A-Tなど、SEOの基礎知識が成功の鍵です。
  • プロンプトエンジニアリングが重要: Geminiへの指示(プロンプト)の質が、生成される記事の質を大きく左右します。具体的かつ詳細な指示を心がけましょう。
  • 人間の最終確認と加筆修正: AIが生成した記事は、必ず人間がファクトチェックを行い、独自の視点や情報を加えることで、オリジナリティと信頼性を高める必要があります。
  • 著作権への配慮: AI生成コンテンツの著作権に関する法整備は発展途上ですが、人間の創作的寄与の有無や、既存の著作物との類似性には常に注意を払い、リスクを最小限に抑える対策を講じることが重要です。

Geminiのような生成AIは、コンテンツ作成の効率を大幅に向上させる可能性を秘めています。しかし、その真価は、人間の知恵と創造性が加わることで最大限に引き出されます。AIを単なる「自動生成ツール」としてではなく、「強力なアシスタント」として活用し、読者にとって価値のある、そして検索エンジンにも評価される記事作成を目指しましょう。

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